[生涯現役マクロ動向]70歳以上まで働ける企業の割合が多い都道府県、少ない都道府県はどこだ?

[対象読者]長く働いている人が多いところがどこか知りたい方

厚生労働省の平成28年「高年齢者の雇用状況」集計結果をながめていると、都道府県別に70歳位上まで働ける企業の割合がのっていました。

みなさんがお勤めの企業がある都道府県は何番目ぐらいでしょうか?あるいは、みなさんがお住いの地域は何番目ぐらいでしょうか?

最も70歳以上まで働ける企業の割合が多い都道府県は、秋田県で32.9%です。3割強の企業で70歳位上も働き続けることができます。

逆に、最も70歳以上まで働ける企業の割合が少ない都道府県は、東京都で16.0%です。東京都にお勤めの人は多いので、どっきとした人も結構いらっしゃるのではないでしょうか。

東京都が70歳以上まで働ける企業が少ない理由の1つには、大企業が多いことがあげられます。22.1%の中小企業で、70歳以上まで働けるのに対して、13.9%の大企業でのみ、70歳以上まで働けます。現状では、大企業で定年を70歳以上まであげるというところは少ないのが現状です。

ただ、神奈川県20.1%、大阪府19.9%に対して、滋賀県17.7%、沖縄県17.9%、熊本県18.2%となっており、大企業の割合だけでは、説明しきれません。何か地域性みたいなものがありそうです。秋田県32.9%に対して、青森県23.8%、岩手県24.1%で周辺の県よりも高いです。行政の促進策の差なのか、都道府県の県民性なのか、地域の産業構造によるものか、興味深いです。

 


[グローバル生涯現役]日本以外で高齢化が進む国はどこか?高齢化が問題となる国

[対象読者]グローバルな高齢化社会について知りたい方

日本の高齢化の問題は耳にタコができるぐらい聞いていると思います。日本以外の国で高齢化が問題となりそうな国はどこでしょうか。

厚生労働省の平成28年版高齢社会白書(概要版)のページに高齢化率の国と年次推移(将来の推計も含む)が載っています。

 

 

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(厚生労働省の平成28年版高齢社会白書より)

欧米からみると、イタリアとドイツが高齢化率が高く、日本ほどではないですが、伸び率が高いです。2030年以降になると急激にスペインの高齢化率が高くなっていきます。他の国は緩やかに増加というよりに、日本のような急激な高齢化はみられません。いずれにしても2020年ぐらいまでは、日本が高齢化率では独走であることに変わりません。

次にアジアをみると、10年後に今の日本に追いつくのが韓国です。次に、タイとシンガポールが猛追し、その後、中国というのが流れの概要です。高齢化率21%を越えると超高齢化社会となり、すでに日本は到達していますが、シンガポールなども2030年には到達する見込みです。

グラフの伸び率だけでみると、今後は、韓国などの方が急激です。韓国、タイ、シンガポールそして中国も、急激な高齢化社会に悩まされることになると思います。

逆に高齢化社会のビジネスを考える場合には、日本をにらみつつ、韓国、タイ、シンガポールへの展開に向けて、よくウォッチしていった方がよいです。

 


[起業本読書感想]お客様のことを考え抜くことこそが重要「個人で稼ぐ力: スモールビジネス起業のすすめ」

生涯現役で働いていく1つの大きな手段が独立して働いていくことです。独立して働くことで、定年は自分で決められます。しかしながら、本当に自分1人で稼いでいけることができるかと思うサラリーマンは多いのではないでしょうか。

今日は下記の本の1節の紹介です。


個人で稼ぐ力: スモールビジネス起業のすすめ

 

この本では、著者である板羽 宣人さんが実際にスモールビジネスを始めてみて、その実感や成功の秘訣について述べられています。印象に残っているのは下記です。

当時の私の努力は独りよがりのものであり、お客様のことを本当に考えたものではありませんでした。それまでは心のハードルが低い、つまりは自分が気持よくできる作業しか努力していなかったのです。えてして、お客様が求められていることは心のハードルが高いことが大半です。

起業してみて、手持ちのお金がなくなってきていて、何も努力をしない人はほとんどいないと思います。しかしながら、そこで努力が間違った方向の場合は、いつまでたっても光明は見えてきません。

大事なことは、お客様について考え抜き、知りぬき、お客様になることに努力を集中することです。人の心情としては、どうしてもやりやすいことをやり続けてしまう傾向があります。その気持ちは私も同じです。やりやすいことでも、ずっと続けていると多忙な日々となり、努力しているつもりになります。

こんなに努力しているけど、なぜ成果が出ないのか。天は私を見捨てているのか。そう思った経験はおそらくみなさんあるのではないでしょうか。

そんな時、一度振り返ってみて、本当にお客様のためになることに対して、優先順位を高めているのか考えてみる必要があります。

 


個人で稼ぐ力: スモールビジネス起業のすすめ
著者:板羽 宣人

【目 次】——————–
はじめに
第1章 公務員からの起業
第2章 場所にとらわれない生き方
第3章 安定した収益を生み出すビジネスモデル構築
第4章 失敗した事業とその理由
第5章 順調に伸びている事業とその理由
第6章 結果を出すのに必要なのは「商人の心構え」
第7章 すべては人のつながりから
第8章 自分で稼ぐ力
おわりに

【著者紹介】——————–
板羽 宣人(いたば のりと)
株式会社ベビログ 代表取締役。1974年生まれ。
地方公務員を8年勤めたのち2006年起業。ネットショップ、地域コミュニティサイト、ブログメディアなどホームページを自社運営する一方、その運営ノウハウをもとに、企業のコンサルティングを請けおっている。季節に合わせて家族で住む場所を変える家族ノマドを実践。


[グローバル]労働者の就労意欲を促すシンガポール:年金、医療保障

シンガポールは日本とは異なる医療制度・年金制度があります。

日本のような医療制度や年金制度はシンガポールにはありません。公的年金制度はないです。その代わりに、CPFという強制的に年金や医療保険を積み立てる制度があります。CPF=Central Provident Fund(中央積立基金)と言います。

一定の収入がある人は、個人と企業とで積み立てていきます。給料の4割近くを積み立てていきます。利子も今のところは4%確約されています。

CPFは住宅購入費用や子供の教育費、老後の年金、入院費、医療費などに引き出すことができます。また、55歳になった時点で、年金として使えます。

日本の場合は、若い人からお金を収集し、それを高齢者に配布する制度と異なり、あくまで自分で積み立てたお金なので、日本のような理由で破綻の心配はありません。

ただ、逆にいうと、積立金は個人に帰属するものですので、稼ぎが少ない人はかなり老後も苦しくなります。よって、若いうちにがんがん稼いでいかなくてはなりません。それでも足りない場合は、老後なんて言っていられず、老後もがんがん働かなければなりません。

個人の勤労意欲を促す制度。それがシンガポールの制度です。生涯現役のヒントはシンガポールにあるかもしれません。

ではでは、また。


[キャリア本読書感想]協働できる人的ネットワークの重要性「ワーク・シフト孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉」

ライフ・シフトをとりあげたので、ロンドンビジネススクールのリンダ・グラットン先生の名著「ワーク・シフト」をとりあげます。

この本で興味深い点の1つに人的ネットワークの重要性を説いている下記の点があります。

第二に、職業生活とキャリアを成功させる土台が個人主義と競争原理であるという常識を問いなおすべきだ。私たちがいつも時間に追われ、孤独を感じる傾向がさらに強まれば、人間同士の結びつき、コラボレーション、人的ネットワークの重要性がきわめて大きなる。

人的ネットワークが重要なことは、特にリンダ・グラットン先生が言うほどのものではなく、昔から言われています。ここで主張していることは、これまでの社会背景として、個人主義や競争により、せわしくなく時間に追われることで、結局孤独になってしまうということを述べています。

我々は仕事に追われ続け、せわしなく時間に追われる生活を過ごしています。その原因となっているのは、あらゆることを自分でやろうとしすぎていることがあります。強力な人的ネットワークを築いて、協働で仕事をこなしていくことをリンダ・グラットン先生は述べています。人的ネットワークはそのためのものです。

このような考え方はネット上での協働を前提とした働き方で、大人数のピラミッド型の組織ではなく、ネットワーク型の比較的少数でタスクをこなしていくイメージです。ある特定の目的のプロジェクトに対して、世界中にある人的ネットワークで少数チームのプロフェッショナル集団によって、解決していく世界観です。

正直のところ、今の自分では、そのような人的ネットワークは全くといって築けていないです。だからできないと考えるのではなく、どういう活動をすれば、そういうネットワークができるのか考え続けたいと思います。

そのような人的ネットワークが築ければ、独立・起業などを通じて、最終的には、生涯現役で活躍することができるようになるかもしれません。

 


ワーク・シフト ─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図
著者:リンダ グラットン
出版社: プレジデント社

目次
働き方の未来は今日始まる
働き方の未来を予測する
第1部 なにが働き方の未来を変えるのか?
第2部 「漫然と迎える未来」の暗い現実
第3部 「主題的に築く未来」の明るい日々
第4部 働き方を“シフト”する
未来のために知っておくべきこと
著者紹介
グラットン,リンダ[グラットン,リンダ][Gratton,Lynda]
ロンドンビジネススクール教授。経営組織論の世界的権威で、英タイムズ紙の選ぶ「世界のトップビジネス思想家15人」のひとり。英ファイナンシャルタイムズ紙では「今後10年で未来に最もインパクトを与えるビジネス理論家」と称され、英エコノミスト誌の「仕事の未来を予測する識者トップ200人」にも名を連ねる。組織におけるイノベーションを促進するホットスポットムーブメントの創始者。現在、シンガポール政府のヒューマンキャピタルアドバイザリーボードメンバー

 

 

 


[生涯現役情報]2016年度厚生労働省白書は「人口高齢化を乗り越える社会モデルを考える」

時勢の政策を移す厚労省白書は高齢化社会

2016年度の厚生労働省白書のテーマは「人口高齢化を乗り越える社会モデルを考える」なっています。ここ最近の厚生労働省の白書は、厚生労働省のその時々の中心の政策をテーマにしています。今年は、「
一億総活躍社会」を反映して、生涯現役社会に密接に関係する内容が記載されています。

ちなみに、ここ数年のテーマは下記です。
2015年度:人口減少社会を考える
2014年度:健康長寿社会の実現に向けて~健康・予防元年~
2013年度:若者の意識を探る
2012年度:社会保障を考える
2011年度:国民皆保険・皆年金制度実現から半世紀

社会保障やその制度と人口減少、健康長寿(予防医療)あたりが取り上げられています。今年も含めて、人口に関するものが多く取り上げらています。

2016年度厚労省白書の第一部

第1部  人口高齢化を乗り越える社会モデルを考える
はじめに
第1章 我が国の高齢者を取り巻く状況
第1節 高齢化の状況
第2節 高齢者の暮らしの状況
第3節 高齢期の就労の状況
第2章 高齢期の暮らし、地域の支え合い、健康づくり・介護予防、就労に関する意識
第1節 高齢者の意識
第2節 暮らしに関する意識
第3節 地域の支え合いに関する意識
第4節 健康づくり・介護予防に関する意識
第5節 就労に関する意識
第3章 高齢期を支える医療・介護制度
第1節 医療保険制度
第2節 医療提供制度
第3節 介護保険制度
第4章 人口高齢化を乗り越える視点
第1節 意欲と能力のある高齢者の活躍する「生涯現役社会」
第2節 健康づくり・疾病等の予防の取組み
第3節 地域で安心して自分らしく老いることのできる社会づくり
第4節 暮らしと生きがいをともに創る「地域共生社会」へのパラダイムシフト

 

7割は65歳以上でも働きたい日本人

高齢化社会を意識した作りになっていることがみてとれます。ここで興味深いデータは60歳以上に聞いたアンケート結果で、65.9%が65歳以上も働きたいと答えていることです。現在のところ、企業では65歳まで、本人が希望する場合は、雇用を継続することが義務付けられています。それ以上の年齢でも多くの人は働きたいということになっています。3割は特に引退の年齢を決めずに働けるだけ働きたいと答えています。

アメリカやスウェーデンよりも年をとっても働きたい日本人

この数字は、アメリカやスウェーデンよりも高くなっています。フランスなんかは55~60歳ぐらいでほとんど引退したいという統計データがあります。

これをみると国際的にみても、生涯現役で働きたい人が多くいる国が日本ということになります。人のモチベーションという面では、日本は整っているということになります。

働く理由は高齢者では生きがい

働く理由は、年齢層によってことなります。65歳以上では、トップは「生きがい・社会参加のため」となり、他の世代のトップの経済上の理由を上回っています。やはり、定年となり、会社という組織から隔離され、社会が遠くなり、そこに寂しさを感じているのではないかと思います。


[経営読書感想]生きがいを作ることの大切さ「真経営学読本」(マネジメント本)

[対象読者]生涯現役で働いていきたい方

大学卒業後、様々なビジネスを立ち上げ、その後、アントレプレナーセンターを立ち上げた福島さんの集大成と成るような本「真経営学読本」を読んで、印象に残った点をとりあげます。生涯現役に関係するような話もあったので、今回はそれを取り上げます。

退職後の人が四国遍路がブームになる話が書かれています。本来は退職とともにゆっくりできるので、そうするのではないと思うが、実際はそうならない理由として、下記のように述べています。

理由は、じっとしているだけでは「つまらない」からです。充実感がほしいのです。充実感を求めているのは、なにも定年退職日した人に限ったことではありません。

定年退職した人も結局のところ、充実感が必要となります。このブログでも訴えたいことの1つです。ゴルフや趣味だけで充実感が得られるでしょうか。最初の1週間とかだけだと思います。

ボランティアへの参加も充実感が得られるかもしれません。しかしながら、仕事をバリバリやっていた人でそこまでボランティアで充実ができるのでしょうか。熱中できる人はできると思いますが、定年になって暇になってからボランティアをしようという人は仕事に比べると満たされるものはないのではないでしょうか。

本当の幸せは、その人がそこで生きがいを得ることだと思うようになりました。

著者の言葉にあるように、本当の幸せはそこで生きがいを得ることです。著書の中で、駐車場の管理人の人の話が出てきますが、駐車場の管理人の仕事も人によっては生きがいとなり、そうでない人にとってはただの給料をもつ仕事になります。定年後にどのように生きがいを得ていくかじっくり考えてみる必要があります。

 

 

真経営学読本
福島 正伸

目次
学生時代
失敗の連続
三つのポリシー
世界中の起業家との出会い
真経営用語辞典の誕生
最幸の結果が出るようにしか考えない
人間学としての経営学
企業
最高の商品
権限〔ほか〕
著者紹介
福島正伸[フクシママサノブ]
アントレプレナーセンター代表取締役。1958年生まれ。早稲田大学法学部卒業後、さまざまな事業に挑戦し、1988年株式会社就職予備校(現・アントレプレナーセンター)を設立。代表取締役に就任。通産省産業構造審議会委員をはじめ、数々の委員を歴任。自立創造型相互支援社会を目指し、自立型人材の育成、組織の活性化、新規事業立ち上げ、地域活性化などの支援を続けている。これまで、二五年以上にわたって、日本を代表する大手企業、ビジネススクール、全国の地方自治体などで、のべ三〇万人以上に研修、講演を行う


[高齢者労働本読書感想]ボランティアよりも仕事の方が充実感を呼ぶ「意欲のある人、求めます。ただし60歳以上」 日本一の高齢者雇用企業・加藤製作所、躍進の秘密

今日は高齢者雇用の現実に関する本を下記の本を読んだ感想です。

 

著者の加藤さんは、自ら加藤製作所の経営者として、高齢者雇用の問題に取り組んでおり、そのノウハウ満載の本です。加藤製作所では、シルバー世代の社員を雇用し、土・日・祝日に働いてもらうことで、365日稼働の工場を実現させています。

その中で、高齢者を雇用するメリット・デメリットの双方についてわかりやすく書かれています。また、高齢者が働くためには、バリアフリーな職場が必要ですが、それを設置するときの考え方もかかれており、まさに、高齢者雇用の語り口調の教科書となっています。

印象に残ったのは下記です。

 

お金のやり取りがないボランティアだと、する側もされる側も甘えが生じる。お金のやり取りがあると、緊張感が生まれるので、充実感を生むのではないだろうか。

生涯現役として働き続けることとして、給料をもらって働くことの他に、ボランティア活動をやることも考えられます。

若い頃からボランティア活動に励んできた人は別ですが、あまり働いている間はボランティアをせずに、定年後からボランティアを始めた人には、どこかしら無料で奉仕をしてやっているという上から目線の気持ちが芽生えてくることがあります。そのような気持ちがあると、やってあげているから少しぐらい手を抜いてもしかたがない。お金をもらってやっているのではない。そういった気持ちが出てきてしまいます。

一方で、その額の大小は別にして、生涯にわたって、労働の対価としてお金をもらっている人は、お客様に何かがあってはいけないと緊張感が生まれてきます。それが、ひいては、生涯現役の充実感につながります。充実した人生のためには、対価をもらった労働による生涯現役が大切です。

等価交換。すなわち、自分の活動に何らかのものをもらっていくことは、充実感を得るためには重要なことなんです。

 


「意欲のある人、求めます。ただし60歳以上」 日本一の高齢者雇用企業・加藤製作所、躍進の秘密
加藤 景司

目次
第1章 土・日はわしらのウイークデイ
第2章 めざせ、六十歳からの熟練工
第3章 高齢者雇用のメリットvs.デメリット
第4章 国内マーケットで勝負する決意
第5章 いま経営者がやるべきこと
第6章 「生涯現役」を実現する法
著者紹介
加藤景司[カトウケイジ]
1961年、岐阜県中津川市生まれ。愛知工業大学を卒業後、岐阜車体工業(株)に勤務。その後、三菱電機(株)に転職し、シンガポールおよびアメリカ勤務を経験。88年、(株)加藤製作所に入社。2004年、4代目社長に就任。2001年より、土・日・祝日をシルバー世代の社員が中心となって365日工場を稼働する“コンビニ工場”の試みが注目され、世間やマスコミの注目を集める。2002年度・厚生労働省の全国高年齢者雇用開発コンテストで最優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


[生涯現役ニュース]マスメディアも後押しする生涯現役社会

[対象読者]生涯現役に関する動向が知りたい方

読売新聞の社説で、「高齢者雇用対策 「生涯現役」の環境を整えよう」というものが出ています。

前の記事で紹介した2016年度版厚生労働白書のことが述べてられています。

日本の高齢者は勤労意欲が高いです。一つには経済的な面があります。ただ、経済的な面だけでなく、老後も社会に貢献していきたいという意欲も高いです。

ただ、単純に定年を伸ばしていけばよいかというとかんたんではないです。社説でも、年功ではなく、能力や成果に見合った処遇の大切さを説いています。

就職を希望しながら働けない65歳いじょうは200万人位上いるそうです。かなりの人数です。こういった人の働く場をどう作るか。また、65歳未満で将来働きたい人に、早い段階から、それこそ40歳ぐらいから、どのように備えていくか、それが重要となっていきます。

このブログでもその点について考えていきたいと思います。


[生涯現役本読書感想]こころの定年を迎えて会社が嫌になったら読む本「会社が嫌いになったら読む本」

[対象読者]サラリーマンでこのまま働いていていいのかなとふと思った方

「会社が嫌いになったら読む本」を読みました。「こころの定年」について問題にする楠木新さんの本です。

もともと、楠木さんは、50歳からの生き方のヒントを求めて、定年後の先輩の話を聞きにいったそうです。そこで感じたことは、定年後の先輩がおもったより元気がなかったということを感じたそうです。

それは私も感じるところです。定年前は結構重要な役職でバリバリ活躍していた人も定年後にあまり元気がない方がいます。一方で、定年後も無給でも財団法人などで引き続き働いている人は今でも元気であったりします。

楠木さんは、「満たされない」ということが、現在のビジネスパーソンの中心的な課題であると述べます。大きな組織で働いていると、その歯車の1つでしかないため、本当に社会の役に立っているのかと思うことがあります。

そのため、楠本さんは「こころの定年」を迎えたときに転身を勧めています。また、転身者は下記のプロセスを踏みます。

多くの転身者は、「現在の自己イメージに疑問を抱く」(「こころの定年」と向かい合う)→「新たな自己イメージを探る」→「新旧の自己イメージの間で惑う」→「新たな自己イメージに書き換える」というプロセスをたどることになる。そしてそのプロセスを自分の「物語」として語る。

現在、私もおそらく「こころの定年」をむかえ、新たな自己イメージを探っています。自分を物語として語れるようになりたいと思います。

 

会社が嫌いになったら読む本(日経プレミアシリーズ)
楠木 新

目次
序章 会社人生への疑問
第1章 なぜ四十歳から人は揺らぐのか
第2章 誰にも訪れる「こころの定年」
第3章 転身のきっかけ―七つのパターン
第4章 新しい自分までのプロセス
第5章 主役は具体的な行動と出会い
第6章 家族に対する扶養義務はどうなる
第7章 なぜ「自分」を変えた人はいい顔なのか
著者紹介
楠木新[クスノキアラタ]
1979年京都大学法学部卒業後、大手金融機関に勤務し、人事・労務関係を中心に企画、営業、支社長等を経験。勤務のかたわら、ビジネスパーソン200名にロング・インタビューを重ねる。朝日新聞beに「こころの定年」を1年余り連載(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


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