「 生き方・働き方・仕事・読書術 」一覧

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[読書感想]インプット3割、アウトプット7割「アウトプット大全」

アウトプットが大事、大事と言われつつも、ついつい本を乱読して、インプット偏重になるのを戒めてくれた本です。

作者は、精神科医で作家の樺沢紫苑さんです。なんと樺沢さんはSNSやYouTubeなど常に投稿し続けているアウトプットの達人です。読書術などでもベストセラーを出しています。まさに、アウトプットのプロフェッショナルです。

例えば、代表的な書籍としては、下記があります。すごい量のアウトプット。

この本では、樺沢さんのノウハウである様々なアウトプットの仕方を惜しみなく出しています。インプットだけではだめで、アウトプットしていかなければ何事も身につかないと感じ始めている人におすすめです。

そんな樺沢さん曰く、単純なインプットの量だけでは自己成長につながらない。アウトプットの質こそが自己成長の源泉であることを伝えています。多くの人がインプットが7,アウトプット3ぐらいになってないでしょうか?インプットが3、アウトプットが7ぐらいがちょうどよいとのことです。

ついつい最近は、本を読むことばかりに集中しており、そのアウトプットを疎かにしてきた現実があります。これからも様々なインプットに対して、自分の考えをまとめて、アウトプットとして発信して、血肉にしていきたいと思います。


[キャリア本読書感想]100歳時代に向けて、マルチステージで生きる大切さと難しさ「ライフ・シフト―100年時代の人生戦略」

[対象読者]長寿社会のキャリア構築について考えたい方

著者のライフシフトの感想の続きです。今日はリンダ・グラットン先生が提案するマルチステージについて考えてみたいです。

これまでのキャリアの考え方は、高校もしくは大学まで「教育」を受け、そして就職し、「仕事」を続け、そして定年後に「引退」して余生を過ごすというのが一般的な考え方です。これを、リンダ・グラットン先生は3ステージの生き方と読んでいます。「教育→仕事→引退」という生き方のことです。

100歳まで生きる時代では、この中の仕事の期間がこれまでよりも圧倒的に長くなります。仮に22歳で就職し、80歳まで働くと58年間仕事を続けることになります。60歳定年の時代では、38年間でしたので、その差は歴然です。58年間働き続けるにはどうしてらよいかを考える必要があります。

しかし、長寿を厄災にしない方法はある。多くの人がいまより長い年数働くように成ることは間違いないが、呪われたように仕事に追いまくられ、疲弊させられる未来は避けられる。3ステージの人生の縛りから自由になり、もっと柔軟に、もっと自分らしい生き方を選ぶ道もある。仕事を長期間中断したり、転身を重ねたりしながら、生涯を通じてさまざまなキャリアを経験する―そんなマルチステージの人生を実践すればよい。

 

このように、この3ステージの縛りから開放されて、常にいろいろな針路を考えていく。今ある仕事から別の仕事を見つけるために、もう一度教育を受けなおしたり、自由で柔軟なビジネスを起こしたり、いろいろな仕事を掛け持ちしたり。

すでに先進的な人はそのような働き方をしています。ただ、長寿化の環境変化から、さらに多くの人がそのような働き方に移り変わっていくことを「ライフ・シフト」では主張しています。

マルチステージは100歳時代の解決方法として考え方ですが、果たして社会はいつこのような人にあふれるようになるのでしょうか?一つの鍵は人材の流動性です。結局、仕事を辞めて学び直したり、新しいビジネスを始めてみたりしても、次の職が見つけにくい環境であったら、そのような行動を起こす人も限られます。

アメリカのように、比較的人材の流動性の高い社会は、マルチステージの考え方は受け入れやすいです。日本は、人材の流動性の議論は昔からされており、徐々には変わってきているものの、そのスピードはいまだゆっくりです。まだまだ、終身雇用を意識して働いている人も多いです。

おそらく、特定の人だけが、マルチステージの生き方を追求していっても、変わっていくスピードが遅いのが日本という社会だと思います。なにかのきっかけでがらっと変わることがないとこの問題は変わっていきません。

マルチステージ、無形資産の重要性など、示唆のある内容が多いですが、日本全体を動かしていくためには、この本に書かれていない、何か新しいトリガーが必要だと感じます。

 

タイトル:LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略
著者:リンダ・グラットン, アンドリュー・スコット, 池村 千秋
出版社: 東洋経済新報社
(2016/10/21)

目次
序章 100年ライフ
第1章 長い生涯―長寿という贈り物
第2章 過去の資金計画―教育・仕事・引退モデルの崩壊
第3章 雇用の未来―機械化・AI後の働き方
第4章 見えない「資産」―お金に換算できないもの
第5章 新しいシナリオ―可能性を広げる
第6章 新しいステージ―選択肢の多様化
第7章 新しいお金の考え方―必要な資金をどう得るか
第8章 新しい時間の使い方―自分のリ・クリエーションへ
第9章 未来の人間関係―私生活はこう変わる
終章 変革への課題

著者紹介
グラットン,リンダ[グラットン,リンダ] [Gratton,Lynda]
ロンドン・ビジネススクール教授。人材論、組織論の世界的権威。リバプール大学にて心理学の博士号を取得。ブリティッシュ・エアウェイズのチーフ・サイコロジスト、PAコンサルティンググループのダイレクターなどを経て現職。組織のイノベーションを促進する「Hot Spots Movement」の創始者であり、85を超える企業と500人のエグゼクティブが参加する「働き方の未来コンソーシアム」を率いる

スコット,アンドリュー[スコット,アンドリュー] [Scott,Andrew]
ロンドン・ビジネススクール経済学教授、前副学長。オックスフォード大学を構成するオール・ソウルズカレッジのフェローであり、かつ欧州の主要な研究機関であるCEPR(Centre for Economic Policy Research)のフェローも務める。2005年より、モーリシャス大統領の経済アドバイザー。財務政策、債務マネジメント、金融政策、資産市場とリスクシェアリング、開放経済、動学モデルなど、マクロ経済に主要な関心を持つ


[生涯現役本読書感想]著者の体験談から「こころの定年」を考える「会社が嫌いになっても大丈夫」

こころの定年を唱える楠木新さんの「会社が嫌いになっても大丈夫」を読みました。この本は「こころの定年」自体の解説というよりも、自らの体験として、うつ病になって、それをきっかけに生き方を考え直したり、会社を辞めて独立したりの体験談のが中心となって話が展開しています。

もともと、楠木さんは、定年前の役職は高くても、定年後に会うと元気のない人をみていて、どうしてこうなってしまうのか。また、定年前に独立して主体的に生きている人は生き生きしているということがわかってきて、それについて考察しています。そこで「こころの定年」というものに行きつきます。

前にも書いたように、この「こころの定年」というキーワードは、組織で働く意味と、「誰のために役立っているのか分からない」「成長している実感が得られない」「このまま時間をやり過ごしていっていいのだろうか」の3つの整理できた。年収や役職とは異なる視点からの質問であるとも言えた。

正直、上記で述べるところは、大企業に勤めている人の結構な人はその心境になるのではないでしょうか。営業とかならば、お客さんに常に接しているのでよいですが、研究開発やバックオフィスなどでは、本当に自分のやっていることは誰かのためになっているのか、そういう気持ちはでてきます。

また、何年も同じようなことをやっていると成長実感も得られなくなっていきます。そういったことを考え出すと、本当に今の会社で働いている意義はあるのか。そう思うのは、相当充実したサラリーマン人生を送っていない限り、自然の流れのように思います。

「こころの定年」を迎えたときに、何か行動をうつすのか、それがサラリーマンだと決めつけてしまうのか。それが健康長寿で長生きする時代に、定年後の幸せの道を分けることになると思います。100歳まで生きると35年。結構長いです。

会社が嫌いになっても大丈夫(日経ビジネス人文庫)
著者:楠木 新

目次
第1章 なぜ私は会社に行けなくなったのか
第2章 初めての休職
第3章 平社員としての復帰
第4章 役職への復帰と再びの休職
第5章 新しい生き方を模索した
第6章 発信をして「自分」を見る―インプットからアウトプットへ
第7章 自分なりの物語を語る―ライフワークを手中にしたい
エピローグ
著者紹介
楠木新[クスノキアラタ]
1979年、京都大学法学部卒業後、大手企業に勤務。人事・労務関係を中心に、企画、営業、支社長等を経験。勤務のかたわら、関西大学商学部非常勤講師を務める一方、ビジネスパーソン200名にロング・インタビューを重ねる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


[キャリア本読書感想]協働できる人的ネットワークの重要性「ワーク・シフト孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉」

ライフ・シフトをとりあげたので、ロンドンビジネススクールのリンダ・グラットン先生の名著「ワーク・シフト」をとりあげます。

この本で興味深い点の1つに人的ネットワークの重要性を説いている下記の点があります。

第二に、職業生活とキャリアを成功させる土台が個人主義と競争原理であるという常識を問いなおすべきだ。私たちがいつも時間に追われ、孤独を感じる傾向がさらに強まれば、人間同士の結びつき、コラボレーション、人的ネットワークの重要性がきわめて大きなる。

人的ネットワークが重要なことは、特にリンダ・グラットン先生が言うほどのものではなく、昔から言われています。ここで主張していることは、これまでの社会背景として、個人主義や競争により、せわしくなく時間に追われることで、結局孤独になってしまうということを述べています。

我々は仕事に追われ続け、せわしなく時間に追われる生活を過ごしています。その原因となっているのは、あらゆることを自分でやろうとしすぎていることがあります。強力な人的ネットワークを築いて、協働で仕事をこなしていくことをリンダ・グラットン先生は述べています。人的ネットワークはそのためのものです。

このような考え方はネット上での協働を前提とした働き方で、大人数のピラミッド型の組織ではなく、ネットワーク型の比較的少数でタスクをこなしていくイメージです。ある特定の目的のプロジェクトに対して、世界中にある人的ネットワークで少数チームのプロフェッショナル集団によって、解決していく世界観です。

正直のところ、今の自分では、そのような人的ネットワークは全くといって築けていないです。だからできないと考えるのではなく、どういう活動をすれば、そういうネットワークができるのか考え続けたいと思います。

そのような人的ネットワークが築ければ、独立・起業などを通じて、最終的には、生涯現役で活躍することができるようになるかもしれません。

 


ワーク・シフト ─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図
著者:リンダ グラットン
出版社: プレジデント社

目次
働き方の未来は今日始まる
働き方の未来を予測する
第1部 なにが働き方の未来を変えるのか?
第2部 「漫然と迎える未来」の暗い現実
第3部 「主題的に築く未来」の明るい日々
第4部 働き方を“シフト”する
未来のために知っておくべきこと
著者紹介
グラットン,リンダ[グラットン,リンダ][Gratton,Lynda]
ロンドンビジネススクール教授。経営組織論の世界的権威で、英タイムズ紙の選ぶ「世界のトップビジネス思想家15人」のひとり。英ファイナンシャルタイムズ紙では「今後10年で未来に最もインパクトを与えるビジネス理論家」と称され、英エコノミスト誌の「仕事の未来を予測する識者トップ200人」にも名を連ねる。組織におけるイノベーションを促進するホットスポットムーブメントの創始者。現在、シンガポール政府のヒューマンキャピタルアドバイザリーボードメンバー

 

 

 


[経営読書感想]生きがいを作ることの大切さ「真経営学読本」(マネジメント本)

[対象読者]生涯現役で働いていきたい方

大学卒業後、様々なビジネスを立ち上げ、その後、アントレプレナーセンターを立ち上げた福島さんの集大成と成るような本「真経営学読本」を読んで、印象に残った点をとりあげます。生涯現役に関係するような話もあったので、今回はそれを取り上げます。

退職後の人が四国遍路がブームになる話が書かれています。本来は退職とともにゆっくりできるので、そうするのではないと思うが、実際はそうならない理由として、下記のように述べています。

理由は、じっとしているだけでは「つまらない」からです。充実感がほしいのです。充実感を求めているのは、なにも定年退職日した人に限ったことではありません。

定年退職した人も結局のところ、充実感が必要となります。このブログでも訴えたいことの1つです。ゴルフや趣味だけで充実感が得られるでしょうか。最初の1週間とかだけだと思います。

ボランティアへの参加も充実感が得られるかもしれません。しかしながら、仕事をバリバリやっていた人でそこまでボランティアで充実ができるのでしょうか。熱中できる人はできると思いますが、定年になって暇になってからボランティアをしようという人は仕事に比べると満たされるものはないのではないでしょうか。

本当の幸せは、その人がそこで生きがいを得ることだと思うようになりました。

著者の言葉にあるように、本当の幸せはそこで生きがいを得ることです。著書の中で、駐車場の管理人の人の話が出てきますが、駐車場の管理人の仕事も人によっては生きがいとなり、そうでない人にとってはただの給料をもつ仕事になります。定年後にどのように生きがいを得ていくかじっくり考えてみる必要があります。

 

 

真経営学読本
福島 正伸

目次
学生時代
失敗の連続
三つのポリシー
世界中の起業家との出会い
真経営用語辞典の誕生
最幸の結果が出るようにしか考えない
人間学としての経営学
企業
最高の商品
権限〔ほか〕
著者紹介
福島正伸[フクシママサノブ]
アントレプレナーセンター代表取締役。1958年生まれ。早稲田大学法学部卒業後、さまざまな事業に挑戦し、1988年株式会社就職予備校(現・アントレプレナーセンター)を設立。代表取締役に就任。通産省産業構造審議会委員をはじめ、数々の委員を歴任。自立創造型相互支援社会を目指し、自立型人材の育成、組織の活性化、新規事業立ち上げ、地域活性化などの支援を続けている。これまで、二五年以上にわたって、日本を代表する大手企業、ビジネススクール、全国の地方自治体などで、のべ三〇万人以上に研修、講演を行う


[生涯現役本読書感想]こころの定年を迎えて会社が嫌になったら読む本「会社が嫌いになったら読む本」

[対象読者]サラリーマンでこのまま働いていていいのかなとふと思った方

「会社が嫌いになったら読む本」を読みました。「こころの定年」について問題にする楠木新さんの本です。

もともと、楠木さんは、50歳からの生き方のヒントを求めて、定年後の先輩の話を聞きにいったそうです。そこで感じたことは、定年後の先輩がおもったより元気がなかったということを感じたそうです。

それは私も感じるところです。定年前は結構重要な役職でバリバリ活躍していた人も定年後にあまり元気がない方がいます。一方で、定年後も無給でも財団法人などで引き続き働いている人は今でも元気であったりします。

楠木さんは、「満たされない」ということが、現在のビジネスパーソンの中心的な課題であると述べます。大きな組織で働いていると、その歯車の1つでしかないため、本当に社会の役に立っているのかと思うことがあります。

そのため、楠本さんは「こころの定年」を迎えたときに転身を勧めています。また、転身者は下記のプロセスを踏みます。

多くの転身者は、「現在の自己イメージに疑問を抱く」(「こころの定年」と向かい合う)→「新たな自己イメージを探る」→「新旧の自己イメージの間で惑う」→「新たな自己イメージに書き換える」というプロセスをたどることになる。そしてそのプロセスを自分の「物語」として語る。

現在、私もおそらく「こころの定年」をむかえ、新たな自己イメージを探っています。自分を物語として語れるようになりたいと思います。

 

会社が嫌いになったら読む本(日経プレミアシリーズ)
楠木 新

目次
序章 会社人生への疑問
第1章 なぜ四十歳から人は揺らぐのか
第2章 誰にも訪れる「こころの定年」
第3章 転身のきっかけ―七つのパターン
第4章 新しい自分までのプロセス
第5章 主役は具体的な行動と出会い
第6章 家族に対する扶養義務はどうなる
第7章 なぜ「自分」を変えた人はいい顔なのか
著者紹介
楠木新[クスノキアラタ]
1979年京都大学法学部卒業後、大手金融機関に勤務し、人事・労務関係を中心に企画、営業、支社長等を経験。勤務のかたわら、ビジネスパーソン200名にロング・インタビューを重ねる。朝日新聞beに「こころの定年」を1年余り連載(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


[キャリア本読書感想]LBS教授の「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)100年時代の人生戦略」の問題意識を考える

[対象読者]長寿社会でどういったキャリアを築いていけばよいか考えている方

今日は「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略」の問題意識をまず考えてみたいと思います。

ライフシフトは、前の記事([本]100歳まで生きる時代の人生設計の教科書『ライフシフト』)でも取り上げましたが、ロンドンビジネススクールのリンダ・グラットンとアンドリュー・スコット が書いた本で、長寿時代の新しいキャリアプランについて書かれています。

もともとの原題は、「The 100-Year Life: Living and working in an age of longevity」で、ざっくり訳すと、「100歳の人生。長寿時代の生きることと働くこと」となります。よって、ライフシフトというリンダ・グラットンの以前の著書のワーク・シフトとかけな題名は日本語に出版する時のマーケティング的につけたもので、この本の本質は、長寿時代に生きること・仕事をどう考えるかについて書かれたものです。

では、ライフシフトと言う言葉が大げさかというと次のように著者が述べているように、著者の主張とそんなに外れているわけではありません。

長寿化は、社会に一大革命をもとらすと言っても過言ではない。あらゆることが影響を受ける。人々の働き方や教育のあり方も変わるし、結婚の時期や相手、子供をつくるタイミング変わる。余暇時間の過ごし方も、社会における女性の地位も変わる。

我々の平均寿命は今も伸び続けています。限界寿命は以前の記事([健康]人間の生きられる寿命の限界はすでに限界を超えているかも?)で限界まできているのかもしれませんが、平均的に生きて100歳を越える割合はまだまだ増え続けています。

そのような中で、我々の生き方や働き方は変わっていくことはように想像できます。

例えば、仕事。現在、定年延長で65歳まで定年再雇用というかたちですが、雇用し続けていく企業が増えています。しかしながら、100歳まで仮に生きると、65歳の後に35歳生き続けることになります。35年分の貯蓄はあるでしょうか?将来、おそらく年金は完全になくなるかわからないですが、減額されて十分にもらえなくなるのはおそらく確実でしょう。そうなると、年金以外に働き続けないといけない人も増えてくるのではないかと思います。

そのような働き方を考えると、どのようなキャリアを歩めばよいのでしょうか。また、何を意識して人生を歩んでいけばよいでしょうか。

この問題意識が、このブログの本題である生涯現役、長い人生でのキャリア設計につながっていきます。解決方法は別として、本ブログの問題意識と本書で提示している問題意識は近いものがあります。

そのような背景があるので、引き続き、ライフ・シフトについて、いろいろ考察していきたいと思います。

 

タイトル:LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略
著者:リンダ・グラットン, アンドリュー・スコット, 池村 千秋
出版社: 東洋経済新報社
(2016/10/21)

目次
序章 100年ライフ
第1章 長い生涯―長寿という贈り物
第2章 過去の資金計画―教育・仕事・引退モデルの崩壊
第3章 雇用の未来―機械化・AI後の働き方
第4章 見えない「資産」―お金に換算できないもの
第5章 新しいシナリオ―可能性を広げる
第6章 新しいステージ―選択肢の多様化
第7章 新しいお金の考え方―必要な資金をどう得るか
第8章 新しい時間の使い方―自分のリ・クリエーションへ
第9章 未来の人間関係―私生活はこう変わる
終章 変革への課題

著者紹介
グラットン,リンダ[グラットン,リンダ] [Gratton,Lynda]
ロンドン・ビジネススクール教授。人材論、組織論の世界的権威。リバプール大学にて心理学の博士号を取得。ブリティッシュ・エアウェイズのチーフ・サイコロジスト、PAコンサルティンググループのダイレクターなどを経て現職。組織のイノベーションを促進する「Hot Spots Movement」の創始者であり、85を超える企業と500人のエグゼクティブが参加する「働き方の未来コンソーシアム」を率いる

スコット,アンドリュー[スコット,アンドリュー] [Scott,Andrew]
ロンドン・ビジネススクール経済学教授、前副学長。オックスフォード大学を構成するオール・ソウルズカレッジのフェローであり、かつ欧州の主要な研究機関であるCEPR(Centre for Economic Policy Research)のフェローも務める。2005年より、モーリシャス大統領の経済アドバイザー。財務政策、債務マネジメント、金融政策、資産市場とリスクシェアリング、開放経済、動学モデルなど、マクロ経済に主要な関心を持つ

 


[キャリア本読書感想]40歳で次のキャリアを考える時に読む本「サラリーマンは、二度会社を辞める。」

[対象読者]30代~40代で、キャリアを今一度見つめ直してみたい方

「人事部は見ている。」などで有名で、「こころの定年」といった定年後の生き方(生涯現役としての生き方)にとって重要な概念を提示している楠木新さんのの著書「 サラリーマンは、二度会社を辞める。」を読みました。

何歳から、人は新しい生き方の方向性を考えるのでしょうか。楠木さんは40歳を超えたあたりからだと言っています。40歳を超えたあたりから、体力・肉体面など、衰えを感じ始めて、死を意識しはじめるため、そこから人生を逆算して、その後の人生をどのように生きていくかを、考えていくようになるそうです。30代は、エネルギーがみなぎっていて、なかなか死の実感は得られなくこともあるようです。

ここらへんは、おそらく人それぞれのように私は思います。確かに、40歳を超えたあたりから衰えを感じて考え出す人もいるかもしれません。会社の外の人との付き合いが少ない人、週末は自分の家族としか交流がない人は、なかなか新しい生き方を考えるきっかけはないので、衰えというトリガー(きっかけ)をもとに考え出します。

トリガー(きっかけ)としては、健康以外にも、人との出会いも重要な要因です。会社の外に人的なネットワークがある人、例えば、学校に通ったり、NPOやボランティア活動をしたり、いろいろな価値観に触れ合う機会がある人もいます。そのような人は、たまたま今後の生き方を考えさせる人に出会うことで、それがトリガー(きっかけ)で考え直す人もいるかもしれません。

 

楠木さんは、人との出会いを広げる条件として4つあげています。そのうちの気になった一つだけ引用します。

②課題意識を表に出す――優秀で力量もあるのに、課題意識をお表に出さない会社員は多い。心の底で大切におもっていることは、志の近い人との出会いを磁石のように結びつける効果がある。

これは大きな組織のサラリーマンでいる人間の課題のなりそうなところだと思います。なかなか上や周りに気を使い、課題意識をストレートに表に出せない人は多いと思います。私もそれが自分の課題だと思うことがあります。しかし、しばらくそのようなスタイルでいたため、くせになっているところがあるので、意識的に変える人があります。ブログを始めたきっかけの1つとして、もっと課題意識を発信していく必要があると考えたこともあります。

課題意識の発信のためには、まずはなんでもよいから世の中に、会社の外の人に発信してみることが大切だと思います。そうすると、自分のベクトルが同じ人と違う人がわかれていき、自分の志をともにできる人との出会いが見つかります。賢いような発言でなくても、とりあえず発言して、反応をみることから始めたいです。

 

サラリーマンは、二度会社を辞める。 (日経プレミアシリーズ)
楠木 新

目次
プロローグ 人事部には見えないものがある
第1章 仕事で自己実現を目指してはいけない
第2章 会社人間になってみる
第3章 こうして会社人生への疑問は生まれる
第4章 会社はサラリーマンの家なのか
第5章 会社員のまま2つの自分を持つ方法
著者紹介
楠木新[クスノキアラタ]
1979年、京都大学法学部卒業後、大手企業に勤務。人事・労務関係を中心に、経営企画、支社長等を経験。勤務のかたわら、2011年まで関西大学商学部非常勤講師を務める一方、ビジネスパーソン200名にロング・インタビューを重ねる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


[生き方本読書感想]キングコング西野が鋭く分析する「魔法のコンパス 道なき道の歩き方」西野 亮廣(オススメ人生本)

私はほとんどテレビをみないため、キングコング西野がだれかほとんどわかっていませんでした。お笑い芸人ということですが、西野さんの本を読むと、人生や広い意味でのマネジメントに対する深い洞察が感じられます。芸能人の本は私はほとんど読まないですが、こういった本も学ぶことが多いことを知りました。

この本で印象的だったのは、ホームレス小谷さんの話です。ホームレス芸人である小谷さんが50円で1日雇える事業をはじめました。家の芝刈りを1日やっても50円です。当然1日50円では生きていけない状況です。実際雇った側も途中で1日50円では悪いなと思い、食事を御馳走したりします。そうやって成り立っています。

西野さんはそれに対して下記のように分析しています。

ならば、ホームレス小谷が図らずも証明してみせたお金は「信用の一部を数値化したもの」という定義にもとづいて、「表現者は信用の面積を拡大化されたら、それだけで生きていけるのでは?」と考えた。
徹底的に楽しませて、信用の面積を広げれば、後でいくらでもマネタイズできる。

お金とは信用の一部を数値化したものだと西野さんは言います。非常に信用されていれば、お金がなくても、信用のある人からいろいろな支援を受けられてマネタイズすることができます。ホームレス小谷さんがやっていることは、信用という形で蓄積し、自分が必要なときにそれをお金に変換しているということが言えます。

仮にそうだというと、大切なことは信用として多くのものを蓄積していくことになります。given & takeという言葉がありますが、まずは与えて信用を獲得していくことで、いずれその信用をマネタイズできるという意味にもとれます。

底流の考え方は、given & takeに近い基本原則にのっとったものだと思います。そうだと思っていても、我々はついつい信用のために何かをしたら、どれぐらいの期間で回収できるのかとかを考えてしまうことがあります。特に事業ではなおさらそういう発想になってしまいます。

それよりも、回収なんて後からいくらでもできるので、まずは信用を蓄積することに全神経を収集して、そこをかためていくことが本当に大事なことだと思います。

 

魔法のコンパス 道なき道の歩き方
西野 亮廣

目次
1章 向かい風はボーナスチャンス!(だから、箱根駅伝は面白くない;僕は問いを持つ ほか)
2章 お金の話をしよう(「夢を追いかけようぜ」教育の罪;幸せなホームレスに教わった「お金の正体」 ほか)
3章 革命の起こし方(SNSの正しい使い方;流通に乗せないDVDを作って、独演会のNY公演 ほか)
4章 未来の話をしよう(セカンドクリエイター時代;マイナスをデザインする ほか)
著者紹介
西野亮廣[ニシノアキヒロ]
1980年、兵庫県生まれ。1999年、梶原雄太と漫才コンビ「キングコング」を結成。活動はお笑いだけにとどまらず、3冊の絵本執筆、ソロトークライブや舞台の脚本執筆を手がけ、海外でも個展やライブ活動を行う。また、2015年には渋谷のハロウィン翌日のゴミ問題の娯楽化を提案。区長や一部企業、約500人の一般人を巻き込む異例の課題解決法が評価され、広告賞を受賞。2016年、東証マザーズ上場企業『株式会社クラウドワークス』の“デタラメ顧問”に就任


[書評]野球の野村克也監督から結果を出す方法をビジネスパーソンが学ぶ「なぜか結果を出す人の理由」(おすすめ生き方野球本読書感想)

なぜか結果を出す人の理由 (集英社新書)

[おすすめ読者]野球というスポーツからビジネスのヒントを知りたい方

人間の進歩とは、自ら変化することだ。自分が変わらなければ成長はない。しかし、自分で自分を変えるのは怖い。大なり小なり実績を上げた人であれば、なおさら変えるのには抵抗があるものだ。

野村克也監督は、ご存知のように、これまで、ヤクルト、阪神、楽天などの監督を歴任し、日本シリーズ優勝も含めて、数々の成果を出してきています。野球というスポーツは、プロの世界でまさに毎年のように、成果を求められる世界です。そこで結果を出す方法は、我々ビジネスパーソンも学ぶことが多いです。

野球から仕事の仕方や心構えを知りたい方は一読をおすすめします。

中間層の台頭が政府にプレッシャーをかける

野村克也監督は、努力をすることは必須だと述べています。しかしながら、努力をしても、結果を出す人と出さない人がおり、その理由を下記のように語っています。

「果たしてこれが本当に正しい努力なのかということを常に自問自答しなさい」

(中略)

一生懸命に努力をしているのに、なかなか結果が出ない人と、努力が報われている人の差は何か。それは、感じる力である。その人が何かができたりできなかったりということは、その人がまず何をどう感じるかということからしか始まらない。人は感じるから考える。そして、考えた通りに行う。感じて、考えて、行うそれが人間の行動の仕組みの原理原則だ。

正しくない努力をいくら続けても、結果は出ないということです。正しいかどうかは、感じる力がどれぐらいあるかによるとしています。答えは周囲の声に耳を傾け続けつつ、自分で見つけていくしかないです。

どうしても、我々は一度、ある努力をはじめると、それをし続けてしまう習性があります。しかしながら、定期的に今の自分にとってその努力が正しいものかを問い続けることが大事です。

 本書で感じたこと

野村克也監督は、ID野球と言われるので、データ分析の話が多いかと思いましたが、実際には、中国古典を引用したり、精神論的なところが多いのにびっくりしました。

その内容を読むと野球もビジネスも必要なことは大きくは変わらないんだなと思います。結局のところ、PDCAをずっと回し続けることが第1で、結果を出すための正しい努力を愚直に続けること。間違った努力は修正していくこと。それがすべてだと思います。


なぜか結果を出す人の理由 (集英社新書)

著者:野村 克也
出版社:集英社
発売日:2014/11/14

<目次>
第1章 同じ努力でも、なぜ結果に差がつくのか?(努力はウソをつかない。されど、まちがった努力はウソをつく;正しい努力に気付く人、気付かない人 ほか)
第2章 努力は天才を上回るのか?(「才能があって努力しない人」と「才能はないが努力する人」はどちらが勝つか?;二人の天才、長嶋とイチローの努力の先 ほか)
第3章 野村式“結果を出す技術”(努力する才能を身に付ける方法;素質がないことは努力するチャンス ほか)
第4章 チャンスを逃さない人はここが違う(プレッシャーに強い選手、弱い選手;いいキャッチャーは悲観的なタイプが多い ほか)
第5章 結果を出す指導者の条件(谷繁兼任監督の成功の条件;指導者は嫌われることを怖れてはいけない ほか)
<著者紹介>
野村克也[ノムラカツヤ]
1935年京都府生まれ。野球解説者。京都府立峰山高校卒業後、54年にテスト生として南海ホークスに捕手として入団。戦後初の三冠王、歴代二位の通算六五七本塁打など多くの記録を樹立。70年に南海でプレーイング・マネージャーに就任以降、ヤクルト、阪神、楽天等で監督を歴任する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



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