「 日々の学び 」一覧

いろいろな人との出会い、イベントへの参加、講演会など、日々から学び、感じ取ったことを書きます。

[日々の学び]介護離職が100歳時代に向けた社会の変化をもたらすか(ライフ・シフト講演会より)

ライフ・シフトの著者であるリンダ・グラットン先生の講演会のパネルセッションでの話です。リンダ・グラットン先生の言葉ではなく、大阪大学大学院経済学研究科の安田洋祐先生のコメントをとりあげます。

それは、なかなか変わっていかない日本社会のかわる兆しとして、介護離職の問題を取り上げています。介護離職をもとに、大きく社会が変わる可能性があるということです。

これは、おもしろい論点です。今まで、普通に働いてきた人がいきなり親の介護を見なくてはいけなくなります。これまで、自分の死や老後をあまり自分ごととして考えてこなかった人も、親の介護を通じて、それが現実化します。

ちなみに、介護といえば、ヘルプマンという漫画を読むとリアルなことがわかるのでオススメです。

現在年間約10万人の人が介護や看護を理由に離職しています。結構な人数となっています。多いのが、45~60歳ぐらいの世代です。このぐらいの世代は、定年前で重要なポストについている人も少なくありません。そのような人がある日突然介護を理由に会社を辞められてしまうと会社にとっても大きな損失となります。よって、介護離職は本人にとっても、会社にとっても重要な問題です。

ただ、個人の観点をみると、一度キャリアを見つめ直す時期になります。東京のような都会でハードに働いていた人が地元に帰って、職を見つけるということもあります。

また、定年後の人生を見つめて、もっと生涯現役で働き続けていった方がよいのではないかと思う人もいるかもしれません。確かに、社会を変えるトリガーとして機能する可能性は十分あると思います。

 

 

タイトル:LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略
著者:リンダ・グラットン, アンドリュー・スコット, 池村 千秋
出版社: 東洋経済新報社
(2016/10/21)

目次
序章 100年ライフ
第1章 長い生涯―長寿という贈り物
第2章 過去の資金計画―教育・仕事・引退モデルの崩壊
第3章 雇用の未来―機械化・AI後の働き方
第4章 見えない「資産」―お金に換算できないもの
第5章 新しいシナリオ―可能性を広げる
第6章 新しいステージ―選択肢の多様化
第7章 新しいお金の考え方―必要な資金をどう得るか
第8章 新しい時間の使い方―自分のリ・クリエーションへ
第9章 未来の人間関係―私生活はこう変わる
終章 変革への課題

著者紹介
グラットン,リンダ[グラットン,リンダ] [Gratton,Lynda]
ロンドン・ビジネススクール教授。人材論、組織論の世界的権威。リバプール大学にて心理学の博士号を取得。ブリティッシュ・エアウェイズのチーフ・サイコロジスト、PAコンサルティンググループのダイレクターなどを経て現職。組織のイノベーションを促進する「Hot Spots Movement」の創始者であり、85を超える企業と500人のエグゼクティブが参加する「働き方の未来コンソーシアム」を率いる

スコット,アンドリュー[スコット,アンドリュー] [Scott,Andrew]
ロンドン・ビジネススクール経済学教授、前副学長。オックスフォード大学を構成するオール・ソウルズカレッジのフェローであり、かつ欧州の主要な研究機関であるCEPR(Centre for Economic Policy Research)のフェローも務める。2005年より、モーリシャス大統領の経済アドバイザー。財務政策、債務マネジメント、金融政策、資産市場とリスクシェアリング、開放経済、動学モデルなど、マクロ経済に主要な関心を持つ


[日々の学び]ライフ・シフトで学ぶ100歳時代に重要な無形資産とは?

以前に参加したライフ・シフトのリンダ・グラットン先生の講演での話をしたいと思います。下記は当日の写真。

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リンダ・グラットン先生は著書であるライフシフトでも、講演会でもintangible asset(無形資産)の重要性を述べています。それは、スキルであったり、人的ネットワークであったり、健康であったりいろいろあります。

特に、無形資産の人的ネットワークの重要性は高いです。このアセット管理は100歳時代ではとても重要であります。

日本だけのことだと思っていたが、講演会だとイギリスも同じこととして、60歳ぐらいの男性の人的ネットワークの無形資産について、非常に狭い範囲だということです。すなわち、ずっと仕事ばかりで、その仕事の人的ネットワークだけを形成しているということです。

仕事のネットワークも、フリーにいろいろな組織やいろいろな人と仕事をしていれば、そのアセットでその後も生きていけるかもしれません。しかしながら、多くの人は数少ない会社に勤め、その中の狭い人的ネットワークしか形成していない人が多いです。そうすると、定年を迎えると、その人的ネットワークを維持していくことが難しくなります。

今後としては、幅広い人的ネットワークの無形資産を築いていくことが重要となります。できれば、同じ世代だけでなく、もっと若い世代とのネットワークの構築も100歳時代には必要となることです。それは心理的には簡単ではないですが、チャレンジしていかないといけないことだと思います。

 

タイトル:LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略
著者:リンダ・グラットン, アンドリュー・スコット, 池村 千秋
出版社: 東洋経済新報社
(2016/10/21)

目次
序章 100年ライフ
第1章 長い生涯―長寿という贈り物
第2章 過去の資金計画―教育・仕事・引退モデルの崩壊
第3章 雇用の未来―機械化・AI後の働き方
第4章 見えない「資産」―お金に換算できないもの
第5章 新しいシナリオ―可能性を広げる
第6章 新しいステージ―選択肢の多様化
第7章 新しいお金の考え方―必要な資金をどう得るか
第8章 新しい時間の使い方―自分のリ・クリエーションへ
第9章 未来の人間関係―私生活はこう変わる
終章 変革への課題

著者紹介
グラットン,リンダ[グラットン,リンダ] [Gratton,Lynda]
ロンドン・ビジネススクール教授。人材論、組織論の世界的権威。リバプール大学にて心理学の博士号を取得。ブリティッシュ・エアウェイズのチーフ・サイコロジスト、PAコンサルティンググループのダイレクターなどを経て現職。組織のイノベーションを促進する「Hot Spots Movement」の創始者であり、85を超える企業と500人のエグゼクティブが参加する「働き方の未来コンソーシアム」を率いる

スコット,アンドリュー[スコット,アンドリュー] [Scott,Andrew]
ロンドン・ビジネススクール経済学教授、前副学長。オックスフォード大学を構成するオール・ソウルズカレッジのフェローであり、かつ欧州の主要な研究機関であるCEPR(Centre for Economic Policy Research)のフェローも務める。2005年より、モーリシャス大統領の経済アドバイザー。財務政策、債務マネジメント、金融政策、資産市場とリスクシェアリング、開放経済、動学モデルなど、マクロ経済に主要な関心を持つ

 


[日々の学び]ライフ・シフトのリンダ・グラットン先生の講演会で出たスイッチングコストの低下を考える

以前に参加した、ライフ・シフト 100歳時代の人生戦略の著者であるロンドンビジネススクールのリンダ・グラットン先生の講演会とパネルセッションについて飽きます。

リンダ・グラットン先生から出た話ではなく、パネルセッションで大阪大学大学院経済学研究科准教授で、経済学者である安田洋祐先生から出たスイッチングコストについてです。

この話題について説明する前に、前提となるライフシフトの記載について述べます。ライフシフトでは、100歳時代を生きていく上で、有形資産(お金、不動産など)だけなく、intangible asset(無形資産)を積み上げていくことの大切さをリンダ・グラットン先生は述べています。無形資産とは、スキルや友人や人的ネットワーク、評判、健康、自分に対する理解、多様性があるネットワークなどを指します。

無形資産は定量化することが難しいです。健康はある程度の指標で測定できる部分もあります。しかしながら、友人や自分に対する理解などは、定量化し、見える化することは難しいです。こういった無形資産が将来的な人生の幅を広げていく役割があります。

しかしながら、多くの人が、この幅を広げようとしません。例えば、東京にずっと住んでいる人がいきなり地方へ行って、そこで新しいことをやってやろうという気になるかというとなかなか難しいです。それは居住地を変えるという、スイッチングコストが高いことを意味します。このスイッチングコストを低減できれば、地域を超えて、新しい取り組みをしやすくなります。

このスイッチングコストを低くする政策として、安田先生は、大学での国内留学を提言していました。例えば、東大に入学するが、3ヶ月愛媛大学で授業を受けてみるとかです。高校までは親の庇護のもといる人がいるため難しく、また、就職すると会社によって職場を決められてしまう人も多いので、その間の大学でいろいろな土地に住み、その土地の人々と交流することで、住んでいる土地を変えるスイッチングコストを低くすることができます。

確かに、住む場所のスイッチングコストを下げることは重要だと私も考えています。昔は海外へ行くなんておそろしいことだと真剣に思っていた時期があります。しかし、幾度となく海外に出ると、もう時差の少ないアジアぐらいだったら、気楽に行けてしまう地域という感覚になっています。

自分の中でも、いろいろなスイッチングコストを下げるという視点で活動をしていきたいと思います。

タイトル:LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略
著者:リンダ・グラットン, アンドリュー・スコット, 池村 千秋
出版社: 東洋経済新報社
(2016/10/21)

目次
序章 100年ライフ
第1章 長い生涯―長寿という贈り物
第2章 過去の資金計画―教育・仕事・引退モデルの崩壊
第3章 雇用の未来―機械化・AI後の働き方
第4章 見えない「資産」―お金に換算できないもの
第5章 新しいシナリオ―可能性を広げる
第6章 新しいステージ―選択肢の多様化
第7章 新しいお金の考え方―必要な資金をどう得るか
第8章 新しい時間の使い方―自分のリ・クリエーションへ
第9章 未来の人間関係―私生活はこう変わる
終章 変革への課題

著者紹介
グラットン,リンダ[グラットン,リンダ] [Gratton,Lynda]
ロンドン・ビジネススクール教授。人材論、組織論の世界的権威。リバプール大学にて心理学の博士号を取得。ブリティッシュ・エアウェイズのチーフ・サイコロジスト、PAコンサルティンググループのダイレクターなどを経て現職。組織のイノベーションを促進する「Hot Spots Movement」の創始者であり、85を超える企業と500人のエグゼクティブが参加する「働き方の未来コンソーシアム」を率いる

スコット,アンドリュー[スコット,アンドリュー] [Scott,Andrew]
ロンドン・ビジネススクール経済学教授、前副学長。オックスフォード大学を構成するオール・ソウルズカレッジのフェローであり、かつ欧州の主要な研究機関であるCEPR(Centre for Economic Policy Research)のフェローも務める。2005年より、モーリシャス大統領の経済アドバイザー。財務政策、債務マネジメント、金融政策、資産市場とリスクシェアリング、開放経済、動学モデルなど、マクロ経済に主要な関心を持つ

 


[日々の学び]自分のストーリーを語れるか。ストーリーが他の人の助けを生む

アントレ系の人(Aさん)のコメントの記事です。そのアントレ系の人は、やや特殊な面もありますが、輝かしいキャリアパスを歩んでいる人です。その人に対して、ある社会的な活動をやりたい若い女性が「これまでの人生の場面で影響を与えたのはいつの時ですか。◯◯という会社に勤めている時ですか?」

◯◯は、誰もがうらやむ会社です。若い女性もその時の経験が、今日のAさんの飛躍につなげたのではないかと思っての質問です。

その時の答えは2つあったのですが、今日はその1つについて考えたいと思います。それが、自分のストーリーを作って語ったことです。

Aさんが言うには、ストーリーは後付があってもよいとのことです。いきなり若い時から自分から、社会をこうしたい、こうなりたいというビジョンを持っていて、それを自分のストーリーとして語れる人は多くはありません。

しかしながら、後付でも、自分のミッションや社会貢献を自分の立場でストーリーを作り、語り続けることが大切です。それを語り続けることで、周りもいっちょ助けてやろうかとか、協力者が増えていくというのがAさんの話です。

一人でできることは限られます。社会を変えていくような大きなことをやるためには、お金の力だけでは不十分です。いろいろな人を巻き込んで、協力者を増やしていくためには、自分のストーリーこそが大切です。

いかに自分のストーリーを作って、ブラッシュアップしていくか。まず取り組むことかもしれません。


[学び]いっしょに働くならば、仕事ができる人か、価値観が一致する人か

[想定読者]いっしょに戦う同志を集めようとしている方

あるアントレ系の方と外資系大手企業の幹部との飲み会での話題です。よく聞かれる命題です。

仕事はできるが価値観や考え方が全く異なる人と、価値観や考え方は一致するが仕事ができない人。いっしょに働いたり、雇ったりするのはどっちでしょうか?

もちろん、価値観が同じで仕事が鬼のようにできる人。それがベストなことには変わりません。そんな人がいればですが。

けど、もし、あなたが社長で人を採用するときに、この命題にぶつかったら、あなたはどちらを選択しますか?

 

価値観は大切だけど、例えば、立ち上げ初期とかで、猫の手も借りたい時は、仕事ができる人に入ってもらって、ある程度安定軌道にあげたい。そして、安定してきたら、価値観のあう人を増やしていけばよいのではないか。そういう考え方もあるかもしれません。

ただ、この飲み会で最初にあげた二人の結論は一致していて、価値観や考え方は一致するが仕事ができな人を採用するということです。長い目で見ると、そちらが正しい選択ではないかというのが、お二人の経験からきた結論です。

仕事ができる人は、同じ方向に回転している時はバンバン成果を出していくかもしれません。しかしながら、価値観があわず、どこかで逆回転を始めると、おそろしいスピードで逆方向に進み出すかもしれません。それは、組織が崩壊する危機につながります。

アメリカの有名企業であるGEでは、GE Wayというものがあります。GEの価値観を明確化したもので、人事評価もGE Wayに基づく部分があります。優秀だけでGE Wayにあわない人とGE Wayにぴったりだけどいまいちの人でどちらが評価されるかというと、後者が評価されるという話を聞いたことがあります。先程述べた話と同じ話となります。

やはり、いっしょに働く人は価値観があうか、あう人を引っ張り込めるかが重要だと再認識した一件でした。


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